みなさんは一日の中でどれくらい「探し物」をしているでしょうか。
ちょっとイメージをしてみて下さい。
いかがでしょうか?
例えば、朝起きてから家を出るまでの間、家の鍵や携帯電話、財布などを探すことがあるでしょう。
会社に来れば、探し物はもっと増えていきます。
「あの時作ったパワーポイントの提案資料の最新版はどれだっけ?」
「会議の資料、サーバのどこに保管してあったっけ?」
「○○の案件に関するクライアントさんからのメールはどこ行ったっけ?」
「この間もらった紙ベースの資料、キャビネットのどこに閉まったっけ?」
みなさんもこのようなシーン、毎日何度も経験しているのではないでしょうか?
我が家でも、テレビのリモコンや携帯電話の充電器が見当たらなくなることがしばしばあります。
部屋のどこかにあるのは分かっているのですが、「どこいった?」と大騒ぎに…。
お恥ずかしい話、つい先日、ショッピングモールに停めた自分の車の駐車場所を見失い、探したこともありました。
こうして見てみると、私たちの生活の中で「探す」というシーンは、たくさんあることが分かります。
では人は一日にどのくらい「探す」ことをしていると思いますか?
諸説ありますが、平均するとおおよそ一日当たり約10分を「探す時間」に費やしているそうです。
一日の中における10分…。これだけ見ればそんなに大した時間ではないと思うかも知れません。
ではこれを1ヶ月繰り返すとどうなるでしょう?
実は10分×30日=300分(5時間)になります。
本が数冊読めるような時間でしょうか。
次に1年365日で考えるとどうなるでしょう?
10分×365日=3,650分、時間に直すと約61時間、約2.5日分に相当します。
日本人の平均寿命を仮に80歳としてみましょう。
(つい先日、日本の男性の平均寿命も80歳を超えたそうです!)
成人になって以降、80歳までの約60年間に換算してみると…?
10分×365日×60年=219,000分、時間に直すと約3,650時間、約152日分になります。
152日あったら、ちょっとした資格が取れるかも知れません。
あくまでこれは「論理上」の話ではありますが、大事なことは、私たちは人生の中で152日間分の大変貴重な時間を「探す時間」に費やしているという「事実」です。
いかがでしょうか?
この探す時間、可能であれば減らしたい、なくしたい時間ですよね?
自分の部屋、会社のデスクやキャビネットなどの整理整頓が苦手な方、例えば、ありとあらゆる資料が山積みになったデスクで仕事をしている方、パソコンのデスクトップ画面いっぱいにファイルやフォルダが散在している方などは、一日の中で探す時間は10分よりも全然多いかも知れません。
そうなると当然「探す時間」は152日を遥かに超える時間になります。
結果、探し物が見つかるのであればまだしも、結果的に見つからなかったとすると、本当に何も生み出さず、ただ時間を失っただけという顛末になります。
では何をすべきか?
自分の机の周りの整理整頓をする、いらないものはドンドン捨てる(いわゆる断捨離)、自分の中で置き場所のルールを決める、メールや資料のタイトルにルールを付けるなど、ちょっとした「分かりやすい」工夫をすることで、探し物で失ってしまう時間を自分の時間にあてがうことができるようになります。
そこには新しい視点やアイデアが沸きだし、結果として「効率化」にも繋がります。
もちろん、整理整頓をしたからといって、152日分のまとまった時間を確保できるわけではありませんが、ちょっとした時間を別の時間に費やすことができたり、探す時の「イライラ」自体をなくしたり、私たちにとってはプラスになることの方が多いのではないでしょうか。
「ちりも積もれば山となる」とは、まさにこういうことですね。
整理整頓、ちょっと面倒だなあと思われるかも知れませんが、是非機会を見つけてやってみてください。