2014年3月25日火曜日

終り良ければ全て良し


厳しい冬が明けてようやく春になってきました。
この3月は年度の最終月であったり、卒業や終業式などの終わりの月でもありますね。
「終わり良ければ全て良し」=「有終の美を飾りましょう」と、如何にも日本的な発想だなぁと思って調べてみると、私にとっては意外だったのですが、実は「終り良ければすべて良し」とは、シェイクスピアの戯曲の題名が由来なのですね。
最後が良ければ、今までの辛かったことや嫌だったことも、みんな忘れて、とてもハッピーじゃないか、という感じは古今東西、変わらないのかもしれません。

例えば、今まで継子いじめにあっていた不幸せなシンデレラが、ガラスの靴のおかげで最後には王子様と結ばれて幸せになる、とか、毒リンゴで永遠の眠りについていた白雪姫が、最後は王子様のキッスで目覚めて幸せになるとか、ハッピーエンドは童話の世界で多いのではないでしょうか。
一方、最後が悲惨な結果になって、何か物寂しい昔話もありますね。

例えば、なに不自由なく幸せに過ごしていたけれど、最後は翁たちを残して月の世界に帰っていくかぐや姫とか、竜宮城で飲めや歌えの幸せな毎日を送っていた浦島太郎が、帰ってきて玉手箱を開けて老人になってしまう、とか。
物語の印象は、最後の終わり方、ラストシーンで決定付けられるような気がします。

実は、心理学によると、人の幸せの感じ方も似たような現象があるようです。
あるイベントや特定の出来事に対する人の幸せの感じ方は、終わりの方で感じる印象(記憶)の度合いで決定付けられることが多いようです。

例を使って考えてみましょう。あなたはどう感じますか?
あなたが10日間のお休みを取って、常夏の島に渡って、経験したことのない素晴らしい景色を見たり、食事をしたり、とても素敵な経験をしてきたとします。

10日間の夢のような素晴らしい経験を終えて、帰国のために空港で飛行機の搭乗手続きをしていました。
そのとき、あなたは運悪く、盗難にあってしまい、お土産なども含む多くの荷物を失ってしまったとします。
さてどうでしょう。
何とか帰国をしたあなたの旅行の印象は如何なものでしょうか?
おそらく、10日間の常夏の島の夢のような経験の印象よりも、最後の盗難という嫌な記憶に大きく影響されるのではないでしょうか?
逆に、出発の時に同じような盗難にあったときはどうでしょう。
(この場合、パスポートやクレジットは何とか無事で旅行にはいくことができて、旅先で少し不自由はするけど最後は楽しかったとします)

心理学によると、人間の心は、幸せを経験している量(例えば、時間の長さ)よりも、幸せの記憶の大きさ、特に最後の方で感じる幸せの印象の度合いで、その出来事の良し悪しを評価するように出来ているようです。

どうやら、「終り良ければすべて良し」というのは、単なることわざや物語の世界だけではなく、実社会でも使えるありがたい教えのようです。
この現象は、他にも応用できそうですね。
例えば、仕事に関わるイベント事を考えるとき、友人や家族との行事を実施するときなど、いろいろと使えそうです。

4月から新入生や新社会人として、新たな出発をする方も多いと思います。
残り少ない3月、ぜひ「終り良ければすべて良し」の精神で、今までの素敵な経験を、素晴らしい思い出にして頂きたいものです。


2014年3月14日金曜日

目標設定は「いてて」のレベルで


最近、若干の体重増が気になり、あるものを押し入れから取り出しました。
それはホコリにまみれて押入れに放置されていた「ビリーズブートキャンプ」のDVD。

そう、10年前に一世を風靡したあの「ビリーズブートキャンプ」に再び入隊してみたのです。
その結果、久しく使っていなかった腹筋や背筋が刺激されたのでしょうか、入隊翌日からピリッとした筋肉痛が襲ってきたのです。いてててて…。
(翌日に痛みがくるのはまだまだ若い証拠なのでしょうか。)

しかし、何日か続けて行くとその「いてて」も段々と弱まり、そしてなくなり、その結果、恥ずかしながらほんのチョットではありますが、シュッとしてきました。

そんな「いてて」の感覚、実は仕事でも同じことが言えるのではないかと思います。

全国で飲食店向けの中古厨房機器を販売する「テンポスバスターズ」という会社があります。
この会社には「テンポス精神17箇条」と呼ばれるものがあり、その中の第11条に「いてての法則」と呼ばれるものがあります。

前屈をして、手のひらを床につけようとすると「いてて」と感じる。
しかし、それを毎日毎日やり続けて行くと「いてて」を感じる位置が下がり、ゆくゆくは「いてて」を感じることなく手のひらを床にペタッとつけられるようになる、という話です。

つまり「いてて」を感じる時というのは、これまでの自分の限界を超えた状態であり、まさにそれが、自分が成長できている状態であるということを、前屈をした時に体に感じる「いてて」になぞらえています。

この「いてて」、私たちの仕事における「目標設定の仕方」にも繋がる部分があります。
いわゆる「ストレッチ目標」の設定です。

少しの「いてて」で達成できそうな目標を定め、その目標達成に向けて頑張る、その目標を達成したら、次に「いてて」を感じながら達成できる目標を定めるという考え方です。
これを繰り返すことが出来れば、いつか自分を振り返った時に、あの時は「いてて」だったけれど、今は全然「いてて」と感じなくなり、自分の成長を大きく実感できることに繋がります。

今、自分の仕事にどれだけ「いてて」な仕事があるか。
その数が多ければ多いほど成長できる余地とチャンスがあり、「いてて」がなくなったら新しい「いてて」を決めて取り組むことに変わりはありません。
いつも「いてて」「いてて」と感じながら仕事がしたいですね。

4月から新しい年度が始まり、私たちの会社にも新入社員が入社します。

仕事でも私生活でも新たな「目標」を定めることが出てくるかと思います。
そんな時、自分にとって「いてて」な目標を定めて見てはいかがでしょうか。


2014年2月20日木曜日

ライフキャリアレインボー


 「時間が足りない!」「1日が30時間だったらいいのに・・」「やることが多すぎてまわらない」
そう思うことは誰でもあると思います。

思い起こせば私もいつも、そう思っているように感じます。
学生時代は、部活に明け暮れ、友達と遊び、試験勉強に集中し・・
社会人になってからも、寝る間も惜しんで仕事に集中していた時期、新たに学びたい勉強と仕事を両立していた時期、そして、あっという間に3児の母となり家庭と仕事の両立をしている現在。

もちろん今もバタバタの生活を送っていますが、そんな私がいつも「ヒント」にしているのが、社会人5年目に「キャリアカウンセラー」資格取得で知った「ライフキャリアレインボー」です。

ドナルド・E・スーパーは「キャリア」を、人生のある年齢や場面の様々な役割の組み合わせであると定義し、この概念をレインボー(虹)に例え、8つの役割を説明しています。


人生における役割は、様々な「場面」、つまり、家庭・学校・職場・地域社会などで演じられるものであるとし、個人はこの役割をいかようにも組み合わせることができるとしています。

学生時代は、①息子・娘、②学生、⑦余暇を楽しむ人、の役割がほとんどだったけど、社会人になると、③職業人が加わり、その役割の比重がかなり大きくなったり、そこでもっと勉強したいことに出会い、②学生(学ぶ人)の役割を付け加えたり。
結婚すると、⑤ホームメーカーの役割が出てきたり、子供を産むと、⑥親の役割の比重が当然増えてくる。
当たり前と言えば当たり前のことですが、この理論を知った時、とても納得し、自分自身の役割を調整していくことの大事さに気づきました。

ではこの理論をどのように活用できるか?
例えば、私が今でもよくやっているのが、現在の①から⑧の役割の比重を数値化させ、本当はこうありたい役割の理想比重を数値化させ、その2つを比べてギャップを見える化することです。
そしてこのギャップをうめるためにどうすれば良いかを考えてみます。
今の私でいうと・・・↓


●息子・娘としての役割は減っているけど、もっと大事にしたい。親と一緒に過ごす時間を作っていきたい。(①)
●社会人としてまだまだ学びたいことはあるから、学生としての役割を少しでも増やしたい。(②)
●配偶者としての役割も昔のようにもう少し増やしたい。(④)
●子供がまだ小さく3人もいるんだから、子供との時間をもっと増やして大切に育てたい。(⑥)
●そのためには、ホームメーカーの割合を減らせないだろうか・・・配偶者と協力できないか。(⑤)
●仕事は現状でも満足できる働き方をできていないが、今の時期は調整して時間を減らすしかない。質で勝負できるように短い時間でも集中して頑張ろう!(③)
●自分の時間は少ないけれど、今は時間を見つけてたまにリフレッシュできているから今くらいで頑張ろう(⑦)

今ここでは、自分の現状と理想のみで書いています。
しかし、その中にはお金や人などでの制限が出てくることも大いにあり、そこも考えていかなければ成り立たないのですが、まずはそのギャップを見える化するだけでもスッキリします。

あとは、上記8つの役割について、自分が10年後どうありたいかを考え、それぞれの役割についてしっかり記述していく方法も有益です。
自分がどうありたいかを役割ごとに明確化することで「キャリア」を考えることができますし、そのために今やるべきことはなんなのか、を考えるきっかけにもなります。

1日24時間、みんな同じ条件の中で、どの役割を選択していくか。
人生における役割は、自分で自由に組み合わせることが出来ます。
その中で自分らしさを見出しながら、自己実現をしようとする、これこそがまさに「キャリア」ですね。
この様々な役割をうまく果たすことができ、本人が満足できる場合に、その人の「キャリア」は成功していると言えると思います。

「ライフ・キャリア・バランス」をとりながら、自分らしく成長していきたいですね!
そのきっかけに「ライフキャリアレインボー」を考えてみてはいかがでしょうか。